経営理念
明日を観て、未来をひらく
弊社は令和3年3月26日で創業75周年を迎えます。
祖父で設立者でもある「平尾俊雄」は、富山県出身で1916年(大正5年)東京帝国大学を卒業後、旧内務省に技官として任官し、その後北海道庁に赴任し、戦後昭和21年3月26日に北海工営社を設立しました。
平尾俊雄は、大正から昭和の初期にかけて廣井勇ゆかりの小樽築港事務所で薫陶を受け、その後網走築港事務所長として活躍中に稚内築港所長(兼務)の経験をもちます。
土木学会の選奨土木遺産でもある稚内北防波堤ドームは、北海道帝国大学を卒業されたばかりの土谷実の設計とされていますが、基本構想とその技術的なバックボーンは平尾が固め、詳細設計を土谷が担当、平尾はこれを実現すべく旧内務省を説得して歩いた。(土木学会誌土木紀行より)
米国の占領時代を経て、経済の高度成長、固定相場から変動相場に移行し、その後の石油ショック、プラザ合意に続く円高不況、そしてバブルの崩壊、金融緩和と長期デフレという激動の70年といえます。
設立当初は、測量業務や地質調査業務などを中心とした調査会社でしたが、現在では建設コンサルタントとして公共事業に参加させていただいています。
建設関連事業は古来からなくてはならない重要な産業でもあります。
しかし、現在の日本は1995年以降のGDPとほぼ同じ水準で推移し、失われた20年とも言われている状況にあります。
限りある資産と必要な事業を行うためには、技術の進歩は欠かせません。
それまで先人が培ってきた苦労の上に構築された技術の継承と研鑽を続け、技術者は社会の要請に応えることができるよう光り輝く工学、理学の高度な技術に磨きをかけ、社会に寄与できる集団でありたいと考えています。